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有田市へ政務調査に行ってきました。その1

 平成29年2月16日~1泊2日の日程で、三鬼和昭議員、榎本隆吉議員、小川公明議員と私の4人で和歌山県有田市(ありだ)に、1.地方創生の取り組み 2.有田市民病院経営について政務調査をさせて頂きました。
 私自身、有田市へは平成17年2月に行財政改革等の視察を行って以来2度目の訪問で、今回の政務調査先に有田市を選定した理由は、尾鷲市同様に平成の市町村合併の波に乗れずに単独の道を歩んでいる事、人口規模が3万人以内で比較的に財政規模が似ている事、市民病院を経営している事が主でした。

 有田市は、和歌山県の北西部に位置し紀伊水道に注ぐ有田川を中心に、南北をみかん山に囲まれ海岸線には漁港や臨海工業地帯が形成された、北は海南市、東は有田川町、南は湯浅町と接し紀伊水道に面した人口約29.500人の市です。主な産業は、全国的に「有田みかん」で有名なかんきつ栽培を中心とした農業、日本一の水揚げを誇るタチウオ等漁業の一次産業が中心で、更には海岸の埋め立て地には石油精製工場の臨海工業地帯が存在しています。
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 お世話になった有田市議会や関係者の皆様には、3月定例会を目前に控え大変ご多用の中にもかかわらず快く対応していただき、また有田市議会総務建設委員会・小島清秋委員長には、丁寧な歓迎の挨拶をいただきました。

 本題の視察目的である 1.地方創生の取り組みについては、経営管理部・経営企画課長の大松満至さんから説明を受けました。
 有田市も、地方創生総合戦略の有田市長期人口ビジョンと目指す将来の方向をしめす全体像として、将来人口推移(何も策を講じない場合)は2040年には2万人に減少し、2060年には1万4千人まで激減し、2040年の高齢化率も現在の30%から41%を超えると予測されていることから、目指す将来人口として2060年に人口を概ね2万人を確保する為の総合戦略(2015~2019年度)5ケ年計画を策定してしました。
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基本目標1.誇れる有田市
 市民と協働による、開かれた行政により地域の課題を自分の事として考え、安全・安心な暮らしを実現し、結婚・出産・子育ての希望をかなえ、活力あふれ誇れる明るい未来のまち創り。
※結婚・出産・子育ての取り組み強化 ※質の高い教育環境の実現 ※安全・安心で豊かな暮らしの実現。
基本目標2.アクティブ(活動的)なまち有田市
 次代を見据えチャレンジし、チャレンジを応援することにより、有田市に安定した雇用の創出。
※地域産業の発展・維持 ※地域資源を活用した産業等への応援 ※労働需給ギャップの改善
基本目標3.モテるまち有田市
 地域資源を掘り起こし、自分たちのまちを磨きあげることにより、有田市への新しい人の流れをつくる。
※地域資源の掘り起こし・磨き上げる ※移住・定住の促進 ※観光資源の創出・情報発信

 重点市施策

 1.子育て支援をする行政と支援を受ける市民という形を可能な限り解消し、地域全体で積極的に子供たちを育てていくことを目指す。
 2.有田市における地域資源の活用をはじめとした創業等へのチャレンジ意欲を促し、チャレンジする方を応援する風土を築く。
 3.有田市の東西の点と点を繋ぎ、民間活力を生かしながら、海、川、みかん山も含めた観光ルートとして魅力を高め新たな観光資源を創設し、観光増加による地域消費を促進する。等々の取り組み説明を受けました。
 特に、有田市の質の高い学校教育環境の実現の取り組では、各学校へのエアコン整備が今年度中に完了するとのことで、尾鷲市の教育現場への予算編成と比べると随分と開きがあることを率直に感じました。 有田市の小中学校数及び児童生徒数、7小学校1.364名、4中学校798名です。

 他にも有田市では「地域資源の掘り起こし・磨け上げ」として、有田市だけの「武器」(地域資源)がないと、他の町に勝てないとして地域資源の掘り起こしに奮闘していました。
 私たちは、有田市視察まで少し時間があったので港周辺に車を走らせ、簑島漁港を訪ねてみると驚いたことに港一面に、漁を終え魚を荷揚げするときに利用すると思われるリヤカーがずらりと並んでいました。
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 タチウオ漁日本一の港に相応しい、簑島漁業の一面を垣間見ることが出来ました。関係者の方に聞くと、簑島には約100隻の底引き網船があり年間約17億円の水揚げがあるそうです。市場は午後2時半から始まりリヤカーごとに積まれた魚を仲買の方が競り落とすようです。競り落とされたリヤカーごとに、運び屋の方たちが競り落とした店まで荷を運ぶと話していました。
 
 簑島の方たちには当たり前の風景でも、外から来た私たちから見ると魅力ある港で機会があれば一度競り市を見学したいと思いました。
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 尾鷲市としても次代、地方創生の波に乗り遅れることなく市民協働の下「尾鷲市まち・ひと・しごと」創生総合戦略に、一丸となり取り組まなければ日本創生会議の予測通り、将来的に消滅可能性が最も高いまちとして取り残されてしまわないためにも、皆で知恵を絞り市民福祉の向上に最大の努力をと、心新をたにした視察でもありました。
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 有田市議会議場にて、有田市議会の議員定数は15人、平均年齢61.3歳、議員報酬42万円

 有田市民病院の経営については、後日当ブログにて報告させていただきます。





 
# by nanchan512 | 2017-02-18 04:02

有田市へ政務調査に行ってきます

 明日から1泊2日の行程で、和歌山県有田市(人口29200人)、1.地方創生の取り組み 2.有田市立病院の経営について、議員有志4人で政務調査に行ってきます。
 尾鷲市同様に合併の波に乗れなかった有田市の、平成28年度一般会計予算は131億8700万円、特別会計92億5923万円、企業会計は病院38億6936万円、水道7億1098万円の総額263億1559万円。議員定数は15名です。

 有田市民病院(一般153床・感染4床)の経営状況は苦しいようで、平成26年度決算では一般会計からの繰入額9億7000万円しても、単年度赤字は3億6547万円で累積欠損金343999万円存在しています。
 参考までに尾鷲総合病院(一般199床・療養56床)の、平成26年度決算額では一般会計からの繰入金3億2000万円入れても単年度赤字9552万円で累積欠損金27億7744万円残っています。
# by nanchan512 | 2017-02-15 15:18

木材関係者から要望書が提出されました

 2月13日、尾鷲商工会議所・伊藤整会頭を始めとする市内木材関係5組合より「木材関連産業の活性化を求める」要望書が、尾鷲市議会・真井紀夫議長に提出されました。
 市有林では、平成24年度から地域産業活性化に繋げることを目的として、市有林の60年生ヒノキを中心に山売りではなく切り出し作業を委託して尾鷲木材市場に出材し5年が経過しました。
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 第1期主伐計画では平成24年~平成30年度までの7年間で、総面積60ヘクタールの伐採計画をしています。
 原木価格の記録的な低調で60年生ヒノキ1本の諸経費を差し引いた価格が、大根1本(約100円)の価格にしかならず、議会でも改善を求める意見が出るものの、実際に試験的に山売りの入札を計画したが応札者がなく、今も切り出し入札を行っています。

 市有林の主伐目的は、1・市内に尾鷲ヒノキを流通させるひとによる活性化 2.市有林の偏った年輪構成の平準化 3.市有林の役割である公益的機能の確保の三本柱で行っています。
 昭和50年後半、50年生ヒノキが山売りで1ha約1000万円近くで取引されていたが、市有林においては現在60年生ヒノキが山売りで最低価格25万円でも応札者がないのは事実です。

 森林施業としては成り立たないのが現実で、森林の荒廃が大災害にもつながり最も懸念されます。
# by nanchan512 | 2017-02-15 10:47

南国尾鷲に珍しく雪が積もっています

 山陰地方の鳥取方面では記録的な大雪が続いているようです。殆んど市街地に雪が積もらない尾鷲でも、昨夜からの雪で約2cmの雪が積もっていますが、日の出と共に融けて無くなりそうです。
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 午前6時半に撮った写真です。見える限り山も町も、うっすらと雪に覆われ尾鷲では珍しい風景です。
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 自宅付近の畑でも、ご覧の通りです。
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 瓦屋根は徐々に雪が融け始めていますが、トタン屋根の雪はしばらく残りそうです。
# by nanchan512 | 2017-02-12 06:53

大台ケ原の雪化粧

 先日からの寒波で、日本百名山のひとつ大台ケ原(日出ケ岳1695m)山系の雪景色が、尾鷲市を代表する山(天狗倉山と便石山)の間から見ることが出来ます。
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 自宅2階の北窓から見える風景です。
 写真右の山が天狗倉山522m、左が便石山599mで天狗倉山の中腹に世界遺産熊野古道・馬越峠があります。
 中部電力三田火力発電所の230m煙突は、尾鷲市のランドマーク的な存在なので旧町内ならどこの場所でも見ることが出来ます。
# by nanchan512 | 2017-02-11 09:50